祐松堂商標絵画と美術品の保存修復 祐 松 堂                《サイトマップ》

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◎私たちの考える修復処置

修復家の目標

今日私達がおこなう修復処置は、単純に見た目の景観を整えたり、汚れを取り除くことのみならず、作品や資料の姿形をつくり、独自性を成立させる製作当初に利用された材料や素材など、いわばその『芯』や『核』となるものを可能な限り確保し、なお出来るだけ永く維持できるようにすることを最大の目標にしています。
一方、絵画、彫刻に代表される美術品も、書籍や地図などの歴史資料にも、広く文化財とよばれる物にはすべて、人と社会によって様々な思いが投影され、価値が見い出されて来ました。私達は専門家として、遺された物の『芯』や『核』を守りながら、なお、歴史的、社会的な価値の保護にも貢献したいと考えています。

Mmuseum

事前の徹底した調査

私達はすべての修復処置にあたって徹底した観察、綿密な調査をおこなっています。修復する物の特徴や性質をより深く理解することに努め、発生している問題、症状を解明することによって、不要な処置や変化を回避し、必要かつより効果的な処置をおこなうことが可能になり、この結果として、現存する原初の姿形を保護し、また長く延命させることが可能となります。

大破した扁額

材 料 を 選 ぶ

私達が修復処置で利用する材料、絵具、接着剤などは、利用実績があることに加えて、化学的に長期間の安全性が認められていること、さらには、可逆性(reversibility リバーシビリティ)があり、いつか遠い将来の再修復に備えて、いつでも安全に取り除けるものを選んでいます。

扁額板の洗浄

インフォームドコンセント

祐松堂では、全ての修復処置にあたって、皆さんに詳しい症状の説明と修復処置の目標や内容の説明をすることに努めています。修復処置を完了した際には、修復前後の作品の状態と、修復処置の概要を記した報告書を提出しています。この報告書は、お客様と情報を共有するため、そしていつかまた、遠い将来に再修復が必要となった際に重要な役割をなす治療記録、いわゆる病院のカルテの様な役割も持っていますので、作品と一緒に大切に保管することをお願いしています。このウェブサイトでは『 絵画修復事例 』として、実際に祐松堂でおこなった絵画などの修復事例を報告書形式でご紹介しています。

 

*祐松堂ウェブサイトでは、絵画や美術品の保存修復の現場を広く一般の方にも知って頂くために、祐松堂でおこなった絵画修復の実例を 絵 画 修 復 事 例 として情報公開しています。

*情報は更新に努めておりますが、古いものについては、現在は利用しない材料素材、評価の変化した技術、処置法もあります。

*サイト各ページに利用している写真画像は所有者の皆様の御協力、御承諾を得て使わさせていただいております。コピー、流用は行なわない様お願い致します。

 

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